脂肪は悪者!?〜役割と関わり方〜

「脂肪=悪」というイメージ、持っていませんか?
・運動してもなかなか痩せない
・健康診断で指摘された
・昔に比べて脂肪がつきやすくなった
このような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。

 しかし脂肪は私たちの体に欠かせない存在です。
その役割と関わり方について見ていきましょう。

【脂肪の役割】
脂肪には次のような大切な働きがあります。

  • 細胞の膜を作る材料になる
  • ホルモンの材料になる
  • エネルギー源として使われる
  • 体温を保つ(保温作用)
  • 衝撃を吸収し、臓器を守る

つまり脂肪は“生命活動の一部”で重要な役割を担っています。
 ただし、過剰に溜まりすぎると体のバランスが崩れ、さまざまな不調を招くことがあります。
⚠️男性は体脂肪率25%以上、女性は35%の場合は要注意!

【内臓脂肪と皮下脂肪の違い】
体脂肪は「内臓脂肪」と「皮下脂肪」に分けられます。
 それぞれの特徴を見ていきましょう。

特徴注意点
内臓脂肪溜まりやすいが消費しやすいインスリン抵抗性を起こしやすく、血糖値・血圧・中性脂肪の上昇に関与。炎症を引き起こし、慢性化すると全身に広がるリスクあり。
皮下脂肪溜まりにくいが消費しにくい女性ホルモンの影響で女性につきやすい。過剰になると関節への負担増。

内臓脂肪が蓄積し炎症反応が引き起こされると、頑張って運動しているのに痩せにくいという弊害も。。。
また、動脈硬化を促進したり心臓血管計のリスクが上昇したりもするため、特に注意が必要になります。

【体脂肪のエネルギー量】
脂肪1gあたりのエネルギーは約7.2kcal
 つまり、体脂肪1kg=約7200kcalに相当します。
これを運動で消費しようとすると、

  • 1km歩く:体重分(例:60kgなら約60kcal)
  • 1km走る:ほぼ同等の60〜70kcal

なんとフルマラソン2〜3回分に匹敵します。
運動だけで消費しようと思うとかなり大変ですね。

【脂肪は日常の積み重ねで増減する】
10年で10kg太った場合を考えると、単純計算1年で約1kgの増加と考える事ができます。
体脂肪1kg=7200kcalを365日で割ると、1日わずか20kcalの差
 これは「飴玉約1個分」の量です。 

つまり、体脂肪の増減は“日々の小さな積み重ね”で決まるということ。
1年で1kg痩せたいと思ったら、1日-20kcalを目標にしてみましょう。
 食べすぎを少し減らす、エスカレーターを階段に変えるなど、、、
 そんな小さな工夫の積み重ねが、確実な変化につながります。

【まとめ】
脂肪は私たちの健康を守る大切な組織。
 ただし、偏りすぎると生活習慣病や関節負担のリスクが高まります。
「脂肪を敵にせず、味方につける」
 それが健康づくりの第一歩です。

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