ランニング中はなるべくブレーキを少なく前方向の力を獲得したいですよね。
今回はスピードや効率を高めるうえで重要な、「どこに接地するか」について解説します🏃♀️
【ブレーキをかけてしまう接地とは】
走っているとき、足が体よりも前に着いてしまうとどうなるでしょうか?
この状態では、
・進行方向とは逆向きの力(ブレーキ)がかかる
・スピードが落ちる
・余計な負担がかかる
といったことが起こります。

このときの指標になるのが、
「重心と接地足の水平距離」(着地距離)です。
これは、体の重心と接地足の前後のズレを表しています。
この距離が大きいほど、ブレーキは強くなります。
【なぜ前に着いてしまうのか?】
多くの場合の原因は、
太ももが後ろに残りすぎていることです。
・後ろに長く残る
→ 前に戻す時間が足りない
→ 足が前に流れる
→ 体の前で接地する
という流れになります。
さらにこの状態では、
・骨盤が前に倒れすぎる(反り腰)
・股関節前側(腸腰筋など)のバネが使えない
といった影響も出てきます。
【理想は“真下に速く入る”】
目指すべきは、股関節の真下(実際は少し前)に、速いスピードで足を入れることです。
ポイントは2つです。
① 体の真下に接地する
② 足は地面に対して速く入る
このとき接地した瞬間のスネは、地面に対して垂直に近い角度になります。
逆に前に着いてしまうと、スネは斜めになりブレーキが発生します。

接地時にかかる力は体重の2〜5倍に達することもあります。
そのため、重心より前で接地することはパフォーマンス向上を妨げるランナだけでなく、そのブレーキ力が大きいほど、全身への負担として及ぼす影響も大きくなります。
【例外はあるが、基本は変わらない】
トップレベルの選手の中には、一見すると前に着地しているようなフォームの選手もいます

引用元:altis.world
2018年ロンドンマラソンのメダリストの1人、Kitata選手は、Lipchoge選手・Farah選手と比べて接地角度が大きく、ブレーキの増加やランニングエコノミーの低下につながる動きに見えます。
しかし、本人の走りには大きな問題がないように見えます。
そのような例外(個体差)は尊重しつつも、まずはバイオメカニクスの原則に基づいて走りを構築しましょう。
【まとめ】
・接地が前になるとブレーキがかかりやすい
・原因は太ももが後ろに残りすぎること
・理想は「股関節の真下に速く接地」
・接地時のスネはほぼ垂直になる
・ブレーキはパフォーマンスとケガの両方に影響する
スピードを高めるためには、「どれだけ強く蹴るか」ではなく、
「どこに、どんなスピードで接地しているか」に目を向けてみましょう。
参考:altis.world

